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最新の施工例やお知らせ、アコレプロダクツの日常。

工場ではフィンランドバーチ合板を使った家具の製作中です。
バーチ材は日本では樺にあたる木です。
正式な素材はホワイトバーチ材なので白樺の合板になります。
フィンランド以外にもロシアやラトビアなどで生産されたものが流通しています。
フィンランドで生産されたものなのでフィンランドバーチ合板と呼ばれています。
日本でよく使われるシナの合板よりも硬質で傷も付きにくく丈夫で、
木肌も細かく表面材として使う合板のなかでは凄く優れていると思います。
また、環境先進国のフィンランドでは、一本の木の伐採に対して
4〜5本の植林が義務づけられているそうです。
こういった活動が義務として認知されている辺りが
自然環境への意識の高さを感じますね。
一方日本では第二次大戦後に育成が早い杉材を大量に植林しましたが、
昨今は外国材の輸入増加等によって、もはや産業として機能しなくなっています。
伐って山からおろしても安い輸入材がどんどん入ってくるため、その対価を得られないのです。
よって、植えたものの売れないものに手をかける事は当然のように少なくなり、
山には手入れがされなくなり、荒廃が進んでいると聞きます。
樹齢が若く、植林された針葉樹ばかりの山は、地におりた根も浅く、土を掴んでいません。
よって台風や豪雨の後の地滑りや山崩れの原因にもなったりしています。
「自然を守る」や「エコ」という言葉が凄く先行している気がしますが、
それは木や緑を守るという事ではなく、元あった自然な環境を残す事のように思います。
マイ箸なんてもうファッション感覚になってしまっている気がしますが、
間伐材で作られた日本製の割り箸なんかはもっと使うべきに思います。
日本の山にもう少し広葉樹が戻れば、山の紅葉もきっともっと美しい。
話は変わりますが、来年3月、4月の引っ越しシーズンの
お問い合わせが混み合ってきております。
オーダー家具をご検討されている方は、お問い合わせはお早めに!
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