今日は出勤前に、新しい事務所にデスクを搬入。

長年自宅で使っていたものを持ってくる事にした。

自分が23歳の頃に設計したので、出来たのは今から8年前ぐらい。

アコレの製作担当 円居氏との初めての共同作業で出来上がったデスク。

当時ミッドセンチュリーブームが全盛期で、イームズやジョージ ネルソンに

みんなの目線が向いていた頃、なぜかカルロ モリーノに惹かれていた。

私生活においては賛否両論のデザイナーで、かなりの異彩だと思う。

でも「Cavour」を初めて見たときの衝撃は未だに思い出せる程に凄かった。

このデスクの脚を見れば、ああ、そう言えばあの頃はそうだったなといつも思い出します。

８年前の自分の経験不足や甘さも含めて、恥ずかしさを感じつつも

当時の自分としては良いものが出来たなとも感じたりします。

全て無垢材なので、汚れたり凹んでいたりもしていますが

あえて綺麗にはせずに、まだこの机と頑張ろうと思いました。

気持ちの原点回帰。

ちなみに当時はお金がなかったので、円居氏には「仕事で返すわ」とだけ告げて

材料代しか払っていなかったことも思い出しました。時効です。